2024年5月末、スペインのラ・ファミリア・エグレン(エグレン家)より、アジア・エクスポート・マネージャーのペドロ氏が来日いたしました。
目次
1.エグレン家
エグレン家は、ワイン・アドヴォケイトにてスペインワイン初の100点満点を獲得した「テルマンシア」やワイン・エンスージアストが選ぶ2007年度のベスト・ワインに選ばれた「エル・プンティード」など数々のスーパー・スパニッシュを手掛けてきたスペインのトップ生産者。
その総本山となるワイナリーがリオハの「シエラ・カンタブリア」。
その他、“クリュ(単一畑)・ワイン”のみを造る「ビニェードス・デ・パガノス」、たった1アイテムのみを丁寧に造る「セニョリオ・デ・サン・ビセンテ」、トロの更なる魅力を求めてスタートした「テソ・ラ・モンハ」、テーブルワインに特化した「ドミニオ・デ・エグレン」を手掛けております。
2.社内向けセミナー
若手社員向けにセミナーを行っていただきました。
セミナーではエグレン家、各ワイナリーの説明を受けながら以下のワインをテイスティング。
左から順に
・GRAN RESERVA 2014 グラン・レセルバ / シエラ・カンタブリア
・CRIANZA 2019 クリアンサ / シエラ・カンタブリア
・RESERVA 2016 レセルバ / シエラ・カンタブリア
・VICTORINO 2016 ビクトリーノ / テソ・ラ・モンハ
・SAN VICENTE 2019 サン・ビセンテ / セニョリオ・デ・サン・ビセンテ
・EL PUNTIDO 2020 エル・プンティード / ビニェードス・デ・パガノス
・ROMANICO 2021 ロマニコ / テソ・ラ・モンハ
-SAN VICENTE 2019 サン・ビセンテ / セニョリオ・デ・サン・ビセンテ
1991年がファーストヴィンテージ。
フランス南西部のモンペリエで葡萄栽培とワイン造りを学び、戻ってきた5代目当主のマルコス・エグレンが、父から「一番栽培の難しい区画」を譲り受け、チャレンジして生まれたリオハ初の単一区画ワインです。
他のテンプラニーリョとは異なり、シエラ・カンタブリア山からの北風から身を守るべく、裏側に起毛のある葉を持つ『テンプラニーリョ・ペルード(スペイン語で“毛深い”の意)』という品種から造られます。
-GRAN RESERVA 2014 グラン・レセルバ / シエラ・カンタブリア
同ワイナリーの「クリアンサ」「レセルバ」はテンプラニーリョ100%ですが、「グラン・レセルバ」のみグラシアーノという品種が2%だけ入っています。
グラシアーノの語源となったグラシアという単語はスペイン語で「喜び」という意味を表します。テンプラニーリョはタンニンが強く、力強い味わいのワインになりますが、グラシアーノを少し加えることで「喜び」をもたらすという理由からグラシアーノを2%のみ加えているそうです。
今回社内向けに行っていただいたセミナーではテクニカルのこと以外にもエグレン家の歴史、リオハのワイン法に関してなど、営業活動に活かせるお話を伺うことができ、非常に良い勉強の機会となりました。
3.同行営業
4日間に渡り東京と関西のお客様を訪問いたしました。
東京ではお客様のお店にランチで伺い、お食事と「SAN VICENTE 2014 サン・ビセンテ」「EL PUNTIDO 2013 エル・プンティード」とのペアリングを体験させていただきました。
貴重なお時間をいただきました皆様、誠にありがとうございました!
4.ディナーイベント
大阪のバスク料理店「アラルデ」様にて、ディナーイベントが開催されました。
今回のイベントでは参加者の皆様に「VICTORINO ビクトリーノ」の3ヴィンテージ(2008年、2016年、2021年)垂直テイスティングを、アラルデ様のお料理と共にお楽しみいただきました。
「トロのワインを飲むにはナイフとフォークが必要」というジョークがある程、力強い味わいのワインを生む産地であるトロで、力強さではなく“フィネス”を追求する、他のトロの生産者とは路線の異なる美学に基づいたワイナリーの「テソ・ラ・モンハ」
その中でも「ビクトリーノ」は生産者自身が“ハンドメイドなワイン”と呼んでおり、手作業での除梗、足で8時間かけての圧搾など、手間暇かけて造られるキュヴェです。
今回の来日に伴い、ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
5.エグレン家商品一覧
SIERRA CANTABRIA シエラ・カンタブリア
生産地:リオハ
1870年よりワインを造るエグレン家の総本山となるワイナリー。伝統的な褐色がかったリオハワインでもなければ果実味を前面に押し出したモダンなスタイルでもなく、誰にでも受け入れやすいスタイルのリオハワイン。
VINEDOS DE PAGANOS ビニェードス・デ・パガノス
生産地:リオハ
“クリュ・ワイン”のみを生み出すワイナリー。この畑から収穫された葡萄はシエラ・カンタブリアのワインとして醸造されておりましたが、この畑のポテンシャルに気付いたマルコス・エグレンが2001ヴィンテージよりクリュ・ワインとしてリリースを始めました。
SENORIO DE SAN VICENTE セニョリオ・デ・サン・ビセンテ
生産地:リオハ
サン・ビセンテ・ラ・ソンシエラ村でたった1アイテムのみを手作りで丁寧に造るワイナリー。『リオハの良いところを味わってもらいたい』サン・ビセンテは、そんな思いが伝わってくるような丁寧な醸造が施されます。
TESO LA MONJA テソ・ラ・モンハ
生産地:トロ
ティンタ・デ・トロ種の繊細で清楚な一面を求め2007年にスタートしたボデガ。この品種は種が透けて見えるほど果肉が透き通っており、接ぎ木をしていない自根葡萄(プレ・フィロキセラ)であることに加え、9月に入ると昼夜の寒暖差が30℃にもなる独特の気候がワインにユニークな個性を与えます。
DOMINIO DE EGUREN ドミニオ・デ・エグレン
生産地:カスティーリャ・ラ・マンチャ
テーブルワインに特化したボデガ。畑は標高が700~900mの高所に位置し、年間降水量は400ミリほどと非常に乾燥しているため病気の心配がなく、農薬はもちろん銅や硫黄を使用する必要がないため、すべての畑において有機栽培と呼べるレベルの栽培を行っております。
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