弊社では生産者との関係構築を重要視し、定期的に海外出張を行っております。
今回は、前回に引き続き海外出張レポート、フランス・ブルゴーニュ編①をご紹介いたします。
前回のローヌ編をまだご覧になっていない方は、是非そちらもご覧ください。
⇒「フランス・ローヌ編 / フェラトン・ペール・エ・フィス」を見る
目次
1.ボジョレー地区
ブルゴーニュ地方南端に位置し、マコネ地区の南からリヨンの北まで約55kmに渡って続く産地。
北部と南部に分けられ、北部はミネラル豊かな花崗岩土壌、南部は石灰岩や泥灰岩土壌、火山性土壌や片岩土壌など様々。
生産されるワインの大部分がガメイから造られる赤ワインで、フレッシュでフルーティーな味わいが最大の特徴です。
日本においては毎年11月の第3木曜日に解禁される新酒の“ボジョレー・ヌーヴォー”があまりにも有名ですが、ヌーヴォー以外にも、特に品質の高い葡萄を産出するクリュ(区画)から造られる「ムーラン・ア・ヴァン」「フルーリー」と言った“クリュ・デュ・ボジョレー”も、注目を集めています。
2.ロロン・エ・フィス
ロロン・エ・フィスは1821年に設立されたボジョレーを中心にフランス各地のワインを手掛けるネゴシアンです。2002年には、ルイ・ジャドを買収した事でも知られる大手のネゴシアンで、生産するワインの品質には定評があり、フランス国内はもとより世界各国で愛されております。
フランスで480店舗を展開する大手チェーンのワイン・ショップ「ニコラス・ワイン・ストア」とは100年以上の取引があり、その他パリの人気店から大衆店まで、フランス全土で親しまれております。
【セラー見学】
地下セラーは薄暗くひんやりとした空間。地面にはところどころ砂利が敷かれ、その上にボトルが積み上げられていました。中には40年以上前の貴重なヴィンテージのワインも!
【テイスティング】
未入荷のものを中心に計24種類ものワインを試飲させていただきました。
入荷済み商品においても新ヴィンテージを試飲することができましたので、ご紹介させていただきます。
○SAINT-VERAN“LES OMBRELLES”2022 サン・ヴェラン レ・ゾンブレル 2022
【品種】シャルドネ100%
【コメント】エールフランスのビジネスクラスでも採用。柑橘の爽やかでみずみずしい味わい。酸味豊かで飲み心地良い。ロロンの中でもアイコニックなワインだそうです。
○MACON VILLAGES“RIFT 71” 2023 マコン・ヴィラージュ リフト・セブンティー・ワン 2023 (新ヴィンテージ、次回2022入荷予定)
【品種】シャルドネ100%
【コメント】SO2不使用で造られるマコン・ヴィラージュ。リンゴや蜂蜜などふくよかな香りと柔らかい酸味。非常にクリーンな味わい。
○BEAUJOLAIS VILLAGES ROUGE“RIFT 69” 2022 ボジョレー・ヴィラージュ・ルージュ リフト・シックスティーナイン 2022 (新ヴィンテージ、次回入荷予定)
【品種】ガメイ100%
【コメント】ガメイをSO2不使用で造る新しいスタイル。野イチゴなどの赤い果実や、バラの華やかな香りが長く続く。
○PINOT NOIR 2023 ピノ・ノワール 2023 (新ヴィンテージ、現行は2022)
【品種】ピノ・ノワール100%
【コメント】イチゴやラズベリーなどの甘酸っぱい果実味。やや甘やかな味わいで飲みやすさもあるが、単調ではなく深みがある。新ヴィンテージも安定した味わい。
※現行ヴィンテージが変更になっている場合がございます。その際はこちらをご確認ください。
【ランチ】
セラー見学とテイスティングの後は、ご案内いただいたロロンのグレゴリーさんとジュリエナにあるレストラン「Restaurant Le Coq」でランチをしました。
名物の「コック・オ・ヴァン(鶏の赤ワイン煮込み)」に合わせて、ロロンの『ジュリエナ1983年』を特別にいただきました!83年はやや難しいヴィンテージだったとのことですが、非常に繊細で綺麗な、まるでピノ・ノワールの様な味わいに感じました。
また、コック・オ・ヴァンには珍しく椎茸が使われていました。今、フランスでは椎茸がトレンドだそうです。
ブルゴーニュ編①は以上になります。次回もお楽しみに!
3.その他のおすすめワイン
○CHARDONNAY 2022 シャルドネ 2022
【品種】シャルドネ100%(ラングドックにて収穫)